前回と前々回の記事でHTMLとCSSの役割について見てきました。
どちらもWebアプリでは必ず使われる存在です。
Webアプリ開発を目指す上では、どちらも学習する必要があります。
けど、これらがプログラミング言語ではない、という点には注意です。
「私はHTMLとCSSを書けるプログラマーです」
とかいうと、ちょっと間違ってるんですね。
では、プログラミング言語とは何なんでしょうか。
プログラミングの役割
プログラミングとは何か説明できますか?
試しに、「プログラミング とは」でググってみました。
Googleからはこんな感じの答えが出てきました。
これだけだと、いまいちパッとイメージできない気がするので私なりに説明してみます。
プログラミングを説明する上で大事なキーワードは以下の3つです。
このキーワードを使ってプログラミングを説明すると、こんな感じです。
はい。ググった結果とあまり変わりませんでした。
ただ”データ”という言葉がプログラミングを語る上で必ず必要になると筆者的には思っているので付け加えてみました。
プログラミングは、それ自体に価値があるわけではありません。
データが入力されて初めて、プログラミングの価値が発揮されます。
この図では、プログラムとして
「赤いデータが来たら、青に変えて送り出して」
という処理がプログラマーによって記述されています。
このように「赤いデータが来たら、青に変えて送り出して」を記述する行為が、プログラミングですね。
そのプログラムを実行しているのは、コンピュータです。
このプログラムを高速で実行できるコンピュータの発明が、世界を変えてきたんですね。
HTMLとCSSは、データの処理を行っているわけではないので、プログラミング言語ではないわけです。
プログラムの書き方
では具体的に、プログラムはどのように書くのでしょうか。
もちろん、上記のように日本語で書くわけではありません。
そこで出てくるのが、”プログラミング言語”なわけですね。
例えば、以下のプログラムをPHPとRubyで書いてみます。
(PHPとRubyは、それぞれプログラミング言語です)
こんな感じになります。
どちらのプログラミング言語も「赤が来たら、青に変更して」というプログラムを記述することができます。
ただ、両者とも雰囲気は似ていますが、書き方が微妙に違いますね?
これが、プログラミング言語によって出てくる差異になります。
このように、どのプログラミング言語でも同じ内容のプログラムを書いて、コンピュータに同じ内容を指示することができます。
ただし言語によって、書き方が違うので「どのプログラミング言語が書けるか」という話になるんですね。
ここで注目して欲しいのが
“どのプログラミング言語でも同じ内容のプログラムを書いて、コンピュータに同じ内容を指示することができる”
です。
極端な話をすると、言語なんて、どれを選んでもやってることは一緒なんです。
プロのエンジニアからすると「〇言語は処理速度が速い」「〇言語はデータベースが扱いやすい」といった言語ごとの得意不得意が出てくるみたいです。
ただ、アマチュア代表として、これからプログラミングを始めようとしているあなたに伝えたいことは「言語なんて、最初はどれ選んでも、あんまり変わらないから!」ってことです。
なので、「プログラミング言語を何にしよう?」ということに悩まずに、ノリで決めて早くプログラムを書き始めましょう。
最高のプログラミング言語はどれ?
とはいっても、みなさん後から後悔しないように、初めから最高のプログラミング言語を選びたいですよね。
そんなみなさんに、ある程度の指針だけお伝えします。
プログラミング言語を選ぶ上で、最初にしなければならないことは、
「プログラミングで何をしたいのか?」
です。
- エクセルで複雑な処理を一瞬で終わらせる仕組みを作りたいのか
- 自動運転を実現するための自動車を制御するための仕組みが作りたいのか
- スマホアプリが作りたいのか
- Webアプリが作りたいのか
なぜ、最初にプログラミングで何をすべきか決める必要があるのかというと、プログラミング言語ごとに得意不得意があるからです。
例えば、エクセルの一括処理を実現したいならVBAという言語を選択するしかありません。
また、自動運転車を作りたいなら、たぶんC言語を使わないといけません。
(これは、多分です。なんとなく、C言語何だろうな〜、です
スマホアプリを作りたいならSwiftやGo、Dartといった言語がそれを得意とします。
Webアプリを作りたいなら、RubyやPHP、Pythonといった言語を使うと実現しやすくなります。
なので、「プログラミング言語をどれにしよう?」と考える前に、必ず「プログラミング言語で何がしたいのか」を決めてください。
(特集「スタートプログラミング」でお話した通り筆者のオススメはWebアプリを作ることからプログラミングを始めるのがオススメです)
そこから選ぶべき言語がある程度絞られます。
そのあと、絞られた言語からどれを選ぶのか。
ここがまたなかなか難しいのですが、ポイントだけ紹介しますと、それは、、、
です。
「なんか、会社の人がみんなRuby使ってるしRubyでいっか!」
「Dartって言葉の響きが良いから、Dartにしよう!」
「Goが俺を待ってる気がする」
とか、そんな感じで決めてください。
プログラミングを始める前から、自分の目的を明確に定義することは難しいです。
なので、まずはノリで決めて、プログラミングをさっさと始めましょう。
そういう意味で、最高のプログラミング言語の選び方は以下の通りです。
様々なプログラミング言語が世の中に溢れていることから分かるように、絶対的に最高なプログラミング言語なんて存在しないんです。
なので、あなたにとって最高のプログラミング言語をノリと勢いで選んでください!
その言語を学ぶうちに、学習の目的や自分の置かれた環境に変化があったら、そこらまた違う言語を学べば良いだけです。
その時には、今と比較して断然スピーディーに新しい言語を習得できるようになっています。
ということで、ノリと勢いでEnjoy Programming!!
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