【第1回】Webアプリ開発で必要な3大ツール

RubyonRailsの開発環境を構築する

みなさん、もうMacは手に入れましたか?
以前の記事でご説明した通り、Webアプリ開発を行う上では最初にMacを手に入れるところから始めた方が良いんです。
本特集も、Macで開発を行う前提で書いていきます。

本特集のゴール

今回の目標はWebフレームワークであるRuby on Railsを使ってWebアプリ開発を行うための環境構築を完了することです。
“環境構築”なんて聞くと難しく感じますが、開発を行うための準備をするだけです。
Webアプリの開発は、開発用のツール(ソフトウェア)を使いながら進めていきます。Webアプリ開発に適しているMacですが、最初から開発用のツールが全てインストールされているわけではないんですね。
なので、必要なソフトウェアをインストールして、開発を始められる準備を行うわけです。
全てのツールはインターネットから無料でダウンロードして来ることができます。

自分が使うプログラミング言語やWebフレームワークによってダウンロードすべきものが変わってきます。
今回はRuby on Railsで開発を行うのに必要なツールを準備します。
ただし、どのプログラミング言語を使おうと、Webフレームワークを使おうと、Webアプリ開発を行う上でこの3つだけは必ず必要になるというツールがあります。
まずは、その3つについて紹介していきます。

Webアプリ開発の3大ツール

Webアプリ開発において、誰でも絶対に使う必要のあるツールは以下です。

Webブラウザ

これは絶対に必要なやつですね。自分の作ったWebアプリを動かしてみる時にブラウザを使って表示します。
そもそもMacにSafariというブラウザが搭載されているので、そのまま使うこともできます。ですが、Webアプリ開発ではGoogle製のChromeというブラウザが使われることが多いです。開発するのときに便利なツールが用意されているのがその理由です。
このタイミングでChromeをインストールしておきましょう。

 ◼︎Chromeのダウンロード方法
 https://support.google.com/chrome/answer/95346?co=GENIE.Platform%3DDesktop&hl=ja

エディター

これは初めて聞くひともいるかもしれません、エディターというのは、HTML/CSS/プログラミング言語などのコードを書く時に使うツールです。
皆さんもWindowsのメモ帳は使ったことがあると思います。

基本的にはこれと一緒でテキストを編集するために使います。
Macで開発者によく使われるエディターは以下の3つです。

(出所)転職ドラフト
https://job-draft.jp/articles/206

世の中には数多くのエディターが存在します。多くのエディターが無料で使えるので好きなものを使って構いません。ただ、よく使われるエディターを選べば、使い方の情報をインターネット上で簡単に探すことができるので便利です。
上記の3つから選べば、まず間違い無いのですが筆者のオススメはAtomかVS Codeです。

「なんで1番のVimじゃないの?」

ですよね。それは、Vimの使い方が独特だからです。
Vimはコンピュータの歴史の中でも古くから使われているエディターです。なので、全てをキーボードで操作するという方針で設計されています。(めちゃくちゃ昔はマウスを操作してクリックするのではなく、全てキーボード操作でコンピュータを操作していました)
そのためVimを扱うためにはVim独自のキーボード操作を習得する必要があります。筆者もチャレンジしてみましたが、これが中々複雑です。開発を進めたいのに、Vimの使い方の学習もする必要が出てきてWebアプリ開発自体の学習効率が落ちたように感じました。
というわけで、プログラミング初学者にはVimじゃなくてAtomかVS Codeの利用をオススメします。この2つのエディターはキーボード操作ではなくマウスとクリックで簡単に操作ができます。
なお、Vimの良いところは全てをキーボードで操作がでいるので、慣れればマウスとクリックの操作よりも高速でコーディングを進めることができることです。Webアプリ開発自体に慣れてきたらVimにチャレンジしてみても良いかもしれません。

 ◼︎Atomのインストール
 https://atom.io/

 ◼︎VS Codeのインストール
 https://code.visualstudio.com/

どちらを選ぶかは、色味が好きだとかで大丈夫です。
後から使うエディターを変えることももちろん可能です。

ターミナル

これが一番開発者っぽいやつです。
黒い画面に文字(コマンド)を入力してMacを操作するものです。

この黒い画面を見るだけで、「難しそう」となってしまうのですが、全然難しいことはありません。決められたルールに沿って、決められたコマンド(単語)を入力するだけです。
ターミナルは人間がコンピュータに指示を与える場所です。人間はコンピュータへ以下の2つの場所で指示を与えることができます。

User Interface(ユーザーインターフェース)とは、ユーザがコンピュータと向かい合う画面を意味しています。
Graphical、つまり絵やイラストと向かい合う画面が用意されているのがGUIです。デスクトップには様々なアイコンが表示されており、その絵をクリックすればコンピュータに指示を与えられます。
一方でCharacter、つまり文字と向かい合う画面が用意されているのがCUIです。文字を入力してコンピュータに指示を与える仕組みがコンピュータには初めから用意されています。

WindowsでもMacでも起動すると、まずはGUIでの操作が始まるのが一般的です。一般ユーザも開発者も、まずはマウスとクリックを使ってコンピュータを操作します。
そこから一般ユーザはGUIで操作を続けますが、開発者やエンジニアはCUIで操作ができる場所を開きます。それがMacの場合”ターミナル”と呼ばれる場所になります。ここではコマンド(文字)を使ってコンピュータに細かい指示を与えることができます。
開発者向けの操作の多くはCUIでのみ用意されているため、”これをするときは、このコマンドを入力する”というのを覚える必要があります。(このアイコンをクリックしてこれを実行、というGUIが用意されていません)
プロの開発者やエンジニアは、たくさんのコマンドを使ってコンピュータに指示を与えることができるわけです。

これからWebアプリ開発を行うみなさんも、ある程度コマンド操作を覚える必要があります。まずは基本的なコマンドを覚えるだけで十分です。次回はターミナルでの操作方法について触れていきます。

なお、ターミナルはMacに初めからインストールされているので、何かをダウンロードしてくる必要はありません。

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