【第2回】ターミナル はじめの一歩

RubyonRailsの開発環境を構築する

この記事ではMacOSでCUIを操作するためのターミナルの使い方について説明します。

ファイルとディレクトリ

まずターミナルを操作する上で知っておくべきことがあります。
それはファイルディレクトリです。
コンピュータの基本的な仕組として”コンピュータはファイルを読み込んで動作している”という大前提があります。

みなさんのお手元にあるMacもその他のパソコンやサーバの中にも、あらかじめたくさんのファイルが保存されています。

これらのファイルの中にはコード(命令)が記述されています。
コードの中身はそれぞれで、コンピュータが起動された時に実行する内容が記述されていたり、ユーザがログオフした時に実行する内容が記述されていたりします。
大事なことは”コンピュータの実行内容は全てコードで記述されて、ファイルとして保存されている”ということです。

ファイルにはいくつかの種類があり、データが記述されたファイル設定内容が記述されたファイル実行内容が記述されたファイル、などがあります。

これらのファイルはコンピュータの中に数多存在しているので、整理して保存する必要があります。ファイルを整理するために使われるのがディレクトリです。
ファイルをディレクトリの中に保存することで、特定のファイルは特定のディレクトリを覗けば見つけることができます。

コンピュータの中ではディレクトリは階層化されています。
一つの親ディレクトリの中に、複数の子ディレクトリがあり、子ディレクトリの中に孫ディレクトリがある、というイメージです。

親ディレクトリの中でもコンピュータの中で一番の親になるディレクトリのことを特別にルートディレクトリと呼ぶので覚えておいてください。

(Windowsではディレクトリのことをフォルダと呼びますね)

ターミナルでコマンドラインを実行

ファイルとディレクトリに関してイメージできたので、ここからターミナルの操作について説明します。

ターミナルの起動方法は以下の通りです。


ターミナルではコマンドラインと呼ばれる操作を実行してコンピュータに指示を出していきます。Macの中にはあらかじめ実行できるコマンド(命令)が用意されています。
コマンドという言葉には慣れてくださいね。「コマンドを叩く」とかって表現されます。これは「コマンドを実行する」という意味です。
ターミナル上でコマンドを入力してenterを押す、という動作で完了します。enterってすごいボタンなわけです。コンピュータに「いけ!」と叫ぶ時にenterを押すのです。

上の画像の中で pwd が今回入力しているコマンド(命令)です。pwdと入力して、Enterを押すとコマンド pwd が実行されます。

ここでターミナルで表示されているものの意味について説明しておきます。
赤枠の部分が自分が利用しているMacのコンピュータ名です。Macの初回セットアップの際に自分で名付けているはずです。僕の端末のMacの名前がNaokinoMacBook-Airという名前なので毎回ターミナルのこの部分にはNaokinoMacBook-Airと表示されます。

次に緑枠の部分ユーザ名と今いるディレクトリです。ユーザ名は今Macにログオンしているユーザの名前です。私はtechbrookerというユーザを作成して、そのユーザでログインしているのでtechbrookerと表示されています。
その左側の ~ っていうのがルートディレクトリを意味しています。
「NaokinoMacBook-Airのtechbrookerというユーザのルートディレクトリにいるよ」という表示になっているわけです。
~ がルートディレクトリを示す、ということは大事な知識なので覚えてください。
(~はチルダと読みます)

なお、techbrookerというユーザも一つのディレクトリです。
Macでユーザを作るたびに、ユーザ毎のディレクトリが作成されます。これもコンピュータの知識として重要です。コンピュータでは、ユーザ毎にディレクトリが作成されて管理されます。
techbrookerというユーザでログオンしてファイルを保存したりすると、techbrookerディレクトリの中に保存されていくわけです。

“今いるディレクトリ”というのがパッとイメージしにくいかもしれません。
ターミナル(CUI)では常にコンピュータの中のどこかのディレクトリにいる状態になっています。例えば、以下の図の例でいうとtechbrookerディレクトリにいる場合は、「その中にどんなディレクトリがありますか?」とコンピュータにコマンドを使って尋ねると、「Desktop/ Pictures/ Libraryというディレクトリがありますよ」と答えが帰ってきます。
この”今いるディレクトリ”というイメージは実際にターミナルを使ってみないと腑に落ちないと思うので早くターミナルを触ってみましょう。

ここでは実際のコマンドラインについての説明は割愛します。GoogleでMacのコマンドについて検索すれば、たくさんの情報が出てくるのでそちらをみてくださいね。

Webアプリ開発ツールのダウンロード


前回の記事で、開発環境の構築では開発用ツールをダウンロードしてくることだと説明しました。
開発用のツールのほとんどはCUIで操作するものとなっており、ターミナル上で操作します。もちろん、ダウンロード自体もターミナルで行います。
次回の記事ではRuby on RailsでWebアプリ開発を行うために必要なツールの紹介をしていきたいと思います。
ターミナルでじゃんじゃんダウンロードしていきましょう。

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